2024.12.23
気がかりなこと
今年も残り一週間となりました!
今年一年も本当にあっという間に過ぎました。
この一年は、柿傳ギャラリー様での第二回目の個展開催に向けて全力で取り組んだことが大きな出来事でした。
ザ・レインホテル京都での受注会に始まり、玉川高島屋アートサロン、大丸松坂屋名古屋店での職人展、阪急うめだ本店アートステージ、初の福岡(大丸松坂屋天神店)での展示、そして個展と、年間で合計6回の展示を行いました。
丁寧に丁寧に、細部にまでこだわってバッグを作っているため、年間6回が精一杯というのが現状です。
忙しい一年でしたが、やりがいのある充実した日々でした。
しかし、そんな中で気がかりなのは老いた両親のことです。
先週末、実家に帰省しましたが、父の体調が気になっています。
今年の7月に父が熱中症で入院したのですが、その後、院内感染でコロナに罹り、さらに食事が摂れなくなってしまいました。
現在は点滴で栄養を摂り、ほんのわずかなおかゆを口にする状態です。
かつてはしっかりとした体格だった父が、今ではすっかり痩せ細ってしまいました。
入院前は介護認定2だったのに、今では5にまで進んでしまいました。
実家からバスで40分もかかる病院に入院しており、年老いた母は2日に一度通っています。
ほとんど眠ってばかりのようですが、母を認識できる日もあれば、そうでない日もあるようです。
面会時間はたったの30分!10月までは15分でした!限られた時間ですので、眠ってましたが、肩を揺らして耳元で大きな声を掛けました!
私がお見舞いに行くと、何とか私のことはわかるようで、短いながらも会話をすることができました。
「どこか痛いところは無いの?」の私の問いに対して、父は「何も無かよ」と。
本当なのか?辛抱強い父なので、我慢しているのか?
弱っていく父を見るのは切なく、忍びない気持ちになります。
口からろくに食べ物も食べれていないのに、とても穏やかな表情の父の顔がせめてもの救いのような気がします。
父に、釣りが趣味だった頃に釣った大きな魚の写真を見せると、目を大きく見開き、かすかに笑みを浮かべていました。
釣ることも、釣った魚を捌いて家族に振る舞うことも、父にとってはすべてが楽しい時間だったのでしょうね。
私もよく、大きな鯛や他の魚を京都まで送ってもらったものです。
そのおかげで私も大きな魚を捌く技術を身につけることができ、ご近所の方から「捌いてほしい!」と頼まれることもあります。
こうしてお役に立てるのも、父のおかげだと感謝しています。
面会の帰り際、弱り切った体にも関わらず、父は私に「体に気をつけてね!」と声をかけてくれました。
親というのは、自分がどれほど弱っていても、命ある限り子どもを気遣うものなのだと改めて実感しました。
母も85歳になり、一人暮らしになった母のこともとても心配です。
同世代の方々も、同じような悩みを抱えている方が多いのではないでしょうかね。
(父は以前釣りに行った海の近くの病院に入院していますが、残念なことにベッドから起き上がることもなく、眺めることもできません)