2024.06.20

心から尊敬する竹材店五代目社長様

カドゥ京都のバッグに添えている竹は、京都にある老舗竹材店、三木竹材店様に加工をお願いしています。

ブランド立ち上げからずっと、五代目社長様にお世話になっています。

希少価値ある煤竹と持ち手の黒竹をお譲り下さっています。

四年前にご自宅、倉庫、事務所の全焼という大火事に見舞われました。

先祖代々から受け継いだ貴重な竹が殆ど焼けてしまいました。

幸いにも工場は被害がなかったので、直ぐに仕事は再開なさってました。

そんな大変な時に真っ先に手を差し伸べられたのは、裏千家のお家元だったそうです。

「こんなことで挫けてはいけない!」と、お茶室に飾る竹の花器をご注文して下さったそうです。

社長さまは茶人でもあり、お家元とも親しくなさっているようです。

昨年、伺った時に仮の倉庫と事務所から新たに設計して、お茶室の含めた建物を作る計画をうかがいました。

大火事で全ての材料の竹も焼失してしまいましたが、今では滋賀県にある元酒蔵の広い敷地に竹の資材がびっしりと沢山揃っているそうです。竹の資材は社長様のお人柄で、沢山の竹の資材をお譲り受けたそうです。

火事という大変な出来事も、【お陰様で】この様な形で前に進める事が出来ました!と、とても前向きなお言葉でした。

立派に建て替えられ、今年の2月に竣工式を迎えられました。

その際、お茶会も催され全国から裏千家の錚々たるお顔ぶれが集まったそうです。

火事の時にお世話になった方々にお茶を立てて感謝の気持ちを表したいう想いがあり、時折ギャラリーのスペースで自らお抹茶をたてていらっしゃるそうです。

私は竹加工をお願いする以外何もしていないのですが、社長様直々にお抹茶をたてて下さり、一服いただきました。

そのギャラリーオープンに際し、お家元様より「節遊軒」という名前を拝命したそうです!

【茶連路 】と名付けられたギャラリーまでの小路  ギャリーはこちらです!と竹垣の竹のしなりの向きで表現

十六代目裏千家お家元の書【節遊軒】十六代目裏千家お家元の書【節遊軒】

【龍に見立てた花器】

いつもは大切にしまってあるそのお軸を私が来る事が分かっていた為、わざわざ掛けて下さったそうです!!感激でした!!

久しぶりにじっくりとお話しを伺うことができ、改めて社長様の思慮深く、優しく、謙虚で純粋に竹に向き合う心を知りました。

カドゥのバッグの良い気は、素晴らしいお人柄の社様からお譲りしていただける竹の力も大きいかと思います。カドゥ京都の成長もとても喜んで下さっています。

カドゥのバッグが掲載さている【美しいキモノ】をギャラリーに置いて下さっていました。

何者でもない私にもいつも丁重に接して下さいます。

「カドゥは、世界のハイブランドに負けず劣らず、肩を並べる日本のブランドになれますよ!!」と、おっしゃいました。

前回お話しした時も同じような事を仰って、冗談かと思いましたが、いたって真顔で、今回も真顔でした!

「その為には協力は惜しみません!!」というお言葉まで頂戴しました。

感激で胸が熱くなり、もっと精進しよう!と心に誓いました。