2023.06.01
悲しい訃報
悲しい訃報が、、、。
ご高齢の漆職人さんがお亡くなりになられました。突然の事で、言葉になりませんでした。
沢山のご病気を抱えていらっしゃいましたので、心配していましたが、こんなに早くとは、、、、。
最後まで寝込む事なく、お仕事もなさってました。
ブランド立ち上げ直後から漆加工でずっとお世話になってました。
インターホンを鳴らすと、はーい!というお声と共に玄関に現れ、優しい表情で迎えてくれてました。
竹は油分があるので、職人泣かせだったようですが、いつも丁寧な手仕事で漆加工を施してくださってました。
天然素材に拘り、本漆のため塗りでいつも丁寧に丁寧に仕上げて下さってました。
最近の艶消し黒漆加工も大変人気になり、新しい商品展開にも快く応えて下さってました。
昔気質の職人さんで、バッグのパーツに漆加工は初めてでしたので、ご興味を持って研究熱心に試行錯誤しながら取り組んでくださいました。
今でも職人さんのお宅前でインターホンを鳴らすと、お出になられる気がします。
ご近所で徒歩30歩程で、コロナが無ければ、漆加工を教えて頂こうと思ってました。
最後にお会いした時は、催事前でバタバタしており、あまりお話しも出来ずに加工して貰ったものの受け取りでした。
お喋り好きの明るい方でしたので、
もっと沢山お話しすれば良かったなぁと、少し後悔しています。
人の命の儚さを感じました。
身体がしんどくてもお仕事をして下さったんだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ある日、お元気でカドゥのお仕事を続けて下さいね!とお話しした時に、「命ある限り頑張ります!」と仰いました。
それを最期まで全うして下さいました。
改めて、これまで有難うございました❣️
ご冥福をお祈り致します。
きっと、天国でも器用な手先で何かしら作って
、楽しんでいらっしゃることでしょうね。