2025.11.24

久しぶりに

久しぶりにブログを書きます。

先日、テニスで顔を合わせる方から、少し遠慮がちに

「お父様の体調は、いかがですか?」

と声をかけていただきました。

その瞬間、はっとしました。

前回の更新から一年近くも経っており、しかもタイトルは「気がかりなこと」。

誰も気にしていないと思っていた小さなブログを、

ちゃんと見守っていてくださる方がいるのだと気づき、

胸の奥がじんわり温かく、そして申し訳なくもありました。

父は長いあいだ点滴で栄養を摂っていましたが、

ようやく点滴が外れ、ペースト状の食事を口から摂れるまでに回復しました。

病院ではこれ以上の治療は難しいとのことで、

紹介された介護老人ホームへ入所することになりました。

連休を利用してお見舞いに行ったときのこと。

私の顔を見るなり、父はゆっくりと身体を起こそうとし、

「家に帰れる」と思ったのでしょう、

どこか期待に満ちた目をしていました。

けれど、腰の悪い母にはもう介護ができず、

家に連れて帰ることは叶いません。

その現実を悟ったときの、父の沈んだ瞳が、

今もふとした瞬間に蘇ります。

身体は痩せてしまいましたが、頭は驚くほどしっかりしており、

会話も自然にできます。

それだけに、自由にならない身体とのギャップは、

きっと父にとって酷なものなのだと思います。

好きなものも、大好きだったお酒も、まだ口にできません。

望んでいた老い方とは違うのかもしれません。

それでもなお、静かに、確かに生きようとする力が

父の内側から湧き上がっているように見え、

その生命力に、私はただ頭が下がる思いです。

母も物忘れが増え、心配事は絶えません。

それでも二日に一度は父に会いに行き、

長い年月を共にした夫婦ならではの深い情が感じられます。

母はよく「お父さんより一日でも長く生きないとね」と言います。

子どもたちに迷惑をかけたくない、その一心なのでしょう。

その言葉の奥にある覚悟のようなものに、胸を突かれることがあります。

そして、いつか自分もまた、

思うように身動きが取れなくなる日が来るのだろうと考えると、

「今」という時間の尊さが、以前よりもずっと鮮明に心に浮かびます。

仕事も、遊びも、日常のささやかな瞬間も。

どれも大切にしながら、生きていきたい

そんな思いが、最近の私の中で静かに育っています。

実家近くの散歩道、いつもゆっくりと時間が流れているように感じます。